三菱電機<6503>は、2012年8月から東京地下鉄の東西線西船橋変電所で駅舎補助電源装置 S-EIVの実証実験の結果、駅での消費電力を1日あたり約600kWh削減できる省エネ効果を実証。
実証実験では、東京メトロの東西線西船橋変電所に設置した駅舎補助電源装置の実証機を通じ、回生電力を変換して益の照明や空調、エレベーターなどに供給し、電力量を測定、省エネ効果と交流系統への適合性を検証。
回生電力は、鉄道車両がブレーキをかけた際に発生する電力。近くを走行する車両で消費できなかった余剰電力を車両の上にある電線(架線)を通じ駅の電気設備へ供給。
直流1500V架線を流れ、駅舎補助電源装置が変換し、交流6600V高圧配電系統へ。その電力が駅で使われ、その分、消費電力を抑えられる。
実証実験は、2012年10月18日〜11月29日まで実施。回生電力を交流に変換する際、異常振動や高調波の影響はなく、列車の地上信号系にノイズなどの影響がないことも確認したという。