電力の需給見通しが正しいかを調べる 需給検証委員会の初会合が23日開かれ、関西電力<
9503>は節電効果を織り込んでも電力不足となる可能性があると報告。
2010年の夏と同程度の猛暑の場合、原発の再稼働がなく、節電を行なっても、7月に19.3%、8月に16.3%の電力不足になる可能性があるという。
7、8月の最大電力需要は、3030万キロワット。それに対し、供給力は7月で2446万キロワット、8月は2535万キロワットとなる見通し。
大飯原発3、4号機で計236万キロワット、再稼動できたとしても電力不足は補えないと予測されている。
他の電力会社との融通では、同じ周波数で比較的自由な地域では、中部電力<
9502>管内がプラス5.2%で137万キロワットの余裕。四国電力<
9507>管内はわずかプラス0.3%、九州電力<
9508>管内ではマイナス3.7%。
西日本地域でみた場合、電力需要に対する供給予備率は、マイナス3.6%で343万キロワットの不足。
一方、東日本地域では、供給予備率はプラス3.7%。全国の予備率では、マイナス0.4%となる見込みという。