三菱商事<
8058>と三菱重工業<
7011>は29日、低品位炭から代替天然ガスを合成するプロジェクトでインドネシア政府と協力すると発表。
プロジェクトは、スマトラ島に埋蔵する豊富な低品位炭をガス化、代替天然ガスを製造し、パイプラインを通してジャワ島へ輸送するというもの。
代替天然ガスを合成するプラントは、三菱重工が設計・製作。プラントは年間1000万トン規模、設計から製造、建設を含め受注金額は2000億円規模を想定。
低品位炭をガス化する際に大量発生する二酸化炭素は、回収・貯留。枯渇した油田に入れて固定化する。
提案された候補地から2ヶ所ほどに絞込み、2012年3月期までに事業可能性の調査を完了、2017年の商用運転を目指すという。
インドネシアでは、経済発展が進む一方、原油生産量が減少傾向、豊富に存在する水分が多く、エネルギー効率の低い低品位炭の活用が大きな課題に。
このプロジェクトによる温暖化ガス削減量は、京都議定書の日本の温暖化ガスの削減実績として適用されることも検討される見通しという。