東京電力<
9501>は30日、7月の標準家庭1世帯あたり電気料金を6月分と比べ110円値上げ、月額6584円。他の電力9社、都市ガス大手4社もそれぞれ値上げを発表。
7月分の電気料金は、今年2月から4月の平均燃料価格から算定。中東の政情不安により、火力発電の燃料となる原油や天然ガスの価格が上昇。
原油価格は、1〜3月比6.9%、液化天然ガス(LNG)4.4%、石炭3.4%増。調達コストの増加から料金の値上げに。
2009年5月から、燃料価格に合わせて電気料金を調節する燃料費調整制度を導入。電気料金が毎月調整されるようになってから、東電が100円を超える値上げは初。この値上げについて、福島原発事故は影響していないという。
標準家庭1世帯あたりの値上げ額は、北海道電力 67円、東北電力 67円、東京電力 110円、中部電力 75円、北陸電力 57円、関西電力 54円、中国電力 84円、四国電力 51円、九州電力 48円、沖縄電力 108円。
都市ガスも、液化天然ガスの国際的な取引価格が上昇しており、各社値上げへ。東京ガスが6月分に比べ54円、大阪ガス 65円、東邦ガス 56円、西部ガス 40円。