角川グループホールディングス(HD)<
9477>は26日、電子書籍の配信事業へ本格参入すると発表。コンテンツプロバイダー自らが、直営プラットフォーム Book☆Walkerを2011年4月も立ち上げる。
Book☆Walkerは、既存の電子書籍プラットフォームサービスと一線を画し、電子書籍を軸に、作品に関連するアニメ、映画の映像、グッズなどの通販をシームレスに提供するシステムの構築を予定。
電子書籍事業への新たな試みとして、新刊書籍の紙とデジタルの同時発売、作品の感想などを共有するソーシャルメディアとの連動など角川グループならではの次世代型電子書籍プラットフォームを目指す。
サービス開始時は、スマートフォン、タブレット端末、PCに順次対応。文芸書、ライトノベル、コミック、新書、実用書、雑誌などをジャンル別にストアを展開。来年7月のグランドオープンに向け、実験的試みを実施する。
配信するコンテンツは、角川書店、アスキー・メディアワークス、エンターブレインなどの角川グループ傘下企業、外部の出版社からも集め、オープン投書は作品数 約1000を予定している。
出版流通との共存も目指し、書店および販売店と連携を強化、既存書店への購買客の誘導、紙の書籍との連動企画、書店店頭向けの新商品の開発など様々な試みを実施するという。