ソニー<
6758>は30日、放送局・映像制作会社向けにコンサルティングから放送機器の導入、保守まで一括して行うサービス メディアバックボーンを4月12日より開始すると発表。
メディアバックボーンは、制作システム機器への取り込みから、編集、配信、アーカイブ(保存)までの一連の作業を総合的に管理、運用することで、業務効率を向上。自社製品だけでなく、他社製システム、ソフトウエアとも連携が可能。
10月には、映像制作システムから経理システムなどをつなぐ基盤ソフト メディアバックボーンコンダクターを発売。
パソコンで、業務の進め方を一元管理、進捗状況を把握することができ、無駄を省き、コスト削減にも役立つという。
4月1日付けで国内企業向けの子会社 ソニービジネスソリューションを設立。これまでソニーや関連子会社が個別に行ってきた営業活動を改め、新会社に一本化。営業機能の集約により、効率化を図り、納期の短縮につなげる。
ソニーは、3Dテレビを含む関連製品で、2012年度に1兆円の売り上げを目指しており、そのためには、3Dコンテンツの増加が不可欠だけに、映像制作市場向けの営業を強化する。
今年6月に発売されるソニーの3Dテレビは、通常の放送も3Dとして映し出すことはできるものの、3D向けに制作されたものでなければ、その効果を十分に発揮することは難しい。
また、放送局としても、インターネットなどの普及により、テレビの視聴率は上がりにくい現状があり、3Dコンテンツが視聴率に大きく貢献することができれば、このメディアバックボーンが急速に普及する可能性がある。