ライオン<
4912>子会社 ライオン歯科材は29日、小学校高学年向けに噛む力を鍛えるガム DENT.DAY−UP(デント デイ アップ) オーラルガム<かむトレーニング>を11月24日に発売すると発表。
新商品は、歯科用ガムシリーズ DENT.DAY-UPから、噛む力のトレーニングができるガムとして、28個入り680円(税別)、歯科医院向けに発売される。
永久歯が生え揃う小学校高学年は、バランスの良い歯を育てるため、しっかり噛む習慣が重要だが、現在は軟らかい食事が多く、咀嚼回数は少ない。
噛む力や顎を発達させるためには、意識してトレーニングを行う必要があり、硬めに調節したガムで1日2回、10分ずつかみ、噛む力が鍛えるという。
ガムの味は桃味、味が長続きするよう工夫され、キシリトールも配合。噛むトレーニングが、続けられるようチェックシートもある。
噛む力の大切さは、児童に限らず、今年に入り、日本顎咬合(がくこうごう)学会で、咬合(かみ合わせ)不全を治療することで認知症が改善されると発表。
靴を左右逆に履き、身なりが乱れ、会話も成立しない50代男性患者の歯が噛めない状態だったため、インプラント、ブリッジなど8ヶ月ほど歯を治療。1年半後には認知症が改善。
噛む際、筋肉が動くことで、血液が多く脳細胞へ送られ活性化。この筋肉を使わない生活により、血液量が慢性的に低下、認知症、記憶障害、判断力の低下などを招くと見られるという話。
噛む力が脳に与える影響、顎の未発達による歯並びなどの問題などから、噛むトレーニングガムが注目されるかもしれない。