吉野家ホールディングス<
9861>は29日、2008年3-11月期連結業績が、最終損益8億3900万円の赤字と発表。売上高は、前年同期比9%増の1267億円。経常利益は、55%減の27億円。前年同期は、15億4500万円の黒字。
売上高は、主力の牛丼事業は、68店舗の新規出店効果により、1%増の772億円。今期から連結対象となるステーキ店『どん』などその他飲食事業が107%増の190億円。すし事業は2%減、スナック関連事業は3%減。
営業利益は、58%減の22億円。牛丼事業は18%減の46億円、その他、飲食事業は13億円の営業損失、『どん』ののれん代償却などが響く。
子会社の京樽は、個人消費の不振により、郊外型和食レストラン 「海鮮三崎港」、「わのか」の全23店舗を11月末までに閉店、京樽は和食店から撤退。
2007年に経営破たんしたラーメン一番本部からラーメン事業を取得、90店舗を運営するも、2009年2月期は7億5000万円程度の営業赤字の見通し。屋号、価格などの全面見直しが原因と見られている。グループ全体の業績を下方修正する一因に。
新規出店による、人件費などの初期費用の増加、既存店が振るわず、すし(京樽)、ラーメン(ラーメン一番、びっくりラーメン)などの多角化の損失を補えず拡大。
本業の牛丼事業についても、牛肉価格が高止まりなど、2011年2月期までの中期経営計画の業績目標の引き下げの可能性もある。