富士通<
6702>は、中国携帯電話サービス最大手 中国移動通信集団(チャイナモバイル)の基幹システム向けサーバー約200台など総額20億円を受注。富士通の中国での受注は、過去最大。
チャイナモバイルは、3月末で3億9000万人の加入者を抱え、世界最大の携帯電話事業者。加入者増やネットワーク高度化へシステム拡大を行う。
今回、納入される基幹システムは、課金、ネットワーク管理システムを含み24時間稼動する。
富士通は、現地で協力企業数を今後2年で4倍となる100社程度まで増やし、中国企業向けの営業、開発体制を強化、システム需要を開拓。
中国の国有大手企業向けのシステムでは、IBMなどの米国勢が強いだけに、この実績から大手企業、政府系などへの需要を開拓すると見られている。
現在、中国では情報技術関連の投資が続き、中国の情報システム市場は、年率10%前後の高成長が見込まれている。
国内市場が頭打ちの国内メーカーは、中国市場へ次々と参入。競争が激化しており、今回の受注が今後に大きなはずみとなる可能性がある。