富士通<
6702>はデータを自動的に暗号にし保存する2.5型ハードディスク駆動装置(HDD) 『MHZ2 CJ』シリーズを開発。
暗号化したデータを復号する鍵情報をHDDに搭載した専用チップで行う。世界で初めてAES 256ビット暗号化方式にハードウェアレベルで対応。
ソフトウェアによる暗号化と違い、暗号化、複合化がHDD内部で完結、パソコンからは通常のHDDとして認識されるため、暗号化のための専用ソフトが不要、パソコンのパフォーマンスも低下させない。
さらに、HDDの廃棄時にデータ消去作業が、これまで完全消去に数時間かかっていたものが、コマンドで暗号鍵を変更するだけ完了、全データを1秒以内で無効にする機能も搭載。
記憶容量は80GB(ギガバイト)から320GBまでの5種類。2008年度の販売目標は200万台。
処分したパソコンから企業機密、個人情報などが漏えいし、大きな損失となるケースもあることから、専門業者へ処理の委託も増えている。
そのような手間がなく、間に業者が入らないことによる安心感もあり、定期的にパソコンを入れ替える環境では大いに注目されるのは間違いない。