グッドウィル・グループ<
4723>は子会社の介護大手コムスンの有料老人ホームなど施設介護事業を、ニチイ学館<
9792>に売却、11月にも移管される。ニチイは、医療事務代行と介護を主力事業とする。
コムスンの売却先選定を委託されていた第三者委員会は、候補を居酒屋チェーンのワタミとニチイ学館、2社に絞込み、介護大手の二一の実績などを評価したという。今日、27日、正式に決定される。
コムスンが売却するのは、26ヶ所の老人ホームと183箇所のグループホーム。売却額は百数十億円程度とみられている。
残るは、コムスンの在宅介護事業の売却先。介護事業の中でも、在宅介護事業は経営が難しいだけに、今後の行くへが注目される。
介護事業を利用し、不正請求を繰り返したコムスン問題に続き、グッドウィルはメインである派遣事業でも、不正な賃金の一部徴収が発覚。
これに対し、2年間さかのぼり返還すると発表したものの、賃金の不正取立てがそれ以前、大分前から行われていたとし、派遣社員などが集団訴訟を起すなど、まだまだ問題は続くものと見られています。