丸紅<
8002>は22日、大豆油を使ったバイオディーゼル燃料を来年からブラジルで生産すると発表。オランダ穀物商社アグレンコ・グループと共同で総額1億2000万ドルを投じ、ブラジルに5工場を建設、年40万トンを生産する。
合弁事業への出資比率は、丸紅が1/3、アグレンコが2/3。丸紅の投資額は、4000万ドル。大豆生産地である南部の3州に搾油工場2ヶ所、燃料加工の工場が3ヶ所を建設するという。これにともない、養鶏用の飼料として大豆かす年100万トンも生産する。
ブラジルでは、2008年度から軽油にバイオディーゼル燃料を2%混ぜることが義務付けられるため、現地を中心に販売。大豆かすは、東南アジア、欧州への輸出もある。
丸紅は、2005年にアグレンコの大豆輸出ターミナルへ出資し、年間130万トンの大豆を調達し、現在アジアに輸出している。
トウモロコシなどを原料として、バイオ燃料ばかりが注目されるなか、軽油代替燃料の大豆を原料としたバイオディーゼルも市場拡大が予想される成長産業となりつつあります。
穀物が燃料としてクローズアップされればされるほど、原油の価格が下がる一方、これまでの食料としての穀物の価格が高騰。バイオ燃料への大きな期待、大きな需要が伺えます。
電気自動車よりもバイオ燃料車は、ガソリンと兼用でき、低価格。これまで日本が力を入れてきた電気自動車よりも、先に普及する可能性がありそうです。